アヤソフィアやスルタンアフメット・ジャーミィなどの歴史的な建物がひしめく「スルタンアフメット広場」。この広場にとっても地味だけど、大事な柱の遺跡があります。それが「ミリオン・ストーン/ストーン・オブ・ミリオン(トルコ語ではMilyon taşı)」です。

注意したいのが、その大事な柱というのはこの白いドーンっと立っているものではなく、その隣にひっそりと佇むグレーの小さな柱です。

この柱は330年にコンスタンティノープル(イスタンブール)がビザンツ帝国(東ローマ帝国)の首都となった時に設置された「道路元標」の一部です。
もし4世紀に「首都・コンスタンティノープルまであと何キロ」と示した道路標識が作られたとしたら、その際に他の各都市からの起点とされた地点。
日本でいうと日本橋にある「日本国道路元標」のような役割です。日本橋の起点は、徳川幕府が定めた五街道の起点で、現在は全国の国道の起点となっているそう。
イスタンブールの道路元標は、建設当時は、ドーム型の立派な建造物だったようですが、現在はそのほんの一部だけが残っています。 建物は16世紀初頭までに消失してしまったのだとか。

ミリオンストーンの周りは現在、発掘作業が進められています。イスタンブールでは掘削工事をすると、かなりの確率で地中から重要な遺跡が出土するので、工事がなかなか進まないというケースも多いそうです。

看板も注意書きも何もないので知らないと通り過ぎてしまいそうなミリオンストーン。隣の巨大な柱(こっちも歴史がありそう)の存在感に圧倒されています…。頑張れミリオンストーン!
