ナポリでおすすめの教会
ナポリの日帰り旅行では、街中にあるいくつかの教会を訪れました。
その中でも素敵だな〜と思った3か所をご紹介します。
どれも無料で入場でき、それぞれの歴史と背景を感じる美しい教会でした。
ナポリ大聖堂
ナポリに来た人の多くが訪れるであろうナポリ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria Assunta)。
主祭壇は、ローマのトレビの泉の設計原案を考えた建築家ニコラ・サルヴィによるデザインなのだそうです。
創建は13世紀末〜14世紀初頭ですが、長い年月をかけて増改築されたことで、ゴシック、ルネサンス、バロックなど多様な様式が混在しています。
いくつか礼拝堂がありますが、そのうちサン・ジェンナーロ礼拝堂には、ナポリの守護聖人である聖ジェンナーロ(聖ヤヌアリウス)が祀られています。
ここに彼の凝固した血液が保管されていて、年に3回、液体に戻る奇跡が起こるそうです。
現在はナポリ大聖堂の一部となっているサンタレスティトゥータ聖堂の起源は古代ローマ時代の4世紀で、ナポリの教会の中でも最も古い建物の一つ。
大聖堂が建てられた際に組み込まれる形となったそうです。
サン・グレゴリオ・アルメーノ教会
サン・グレゴリオ・アルメーノ教会は、黄金に輝くバロック装飾が豪華な小さな教会です。
質素な外観からは想像できない豪華さで、財宝が隠されている洞窟に入ったような感覚でした。
ぜひ実際に行ってみて欲しいです。
この教会は、世界最初のキリスト教国であるアルメニアとつながりがあります。
起源は8世紀。
アルメニアからナポリに逃れてきた修道女たちが、アルメニアの守護聖人、聖グレゴリオを祀る修道院を創設したことが教会の起源なのだそうです。
16〜17世紀にかけて大規模に再建・改築されたことで現在のバロック様式に変貌したのだとか。
この教会には、ナポリの守護聖女である聖女パトリツィアの血液も保管されています。
ナポリ大聖堂と同様に液体化する奇跡が起こるとされているそうです。
サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会
サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会は、ナポリ旧市街のほぼ中心、スパッカ・ナポリ通りに面した大きな教会です。
最初の教会は6世紀に建てられ、その後13世紀に現在の教会に再建されました。
先に紹介した2つの教会から一転、さっぱりとしたシンプルな雰囲気です。
中世〜ルネサンス期にかけてナポリ市議会の政治決定の場としても使われていたそうです。
教会の下には、古代ローマ時代の遺構が残っています。
強化ガラスの下にある一部のモザイクを見ることができました。