エディルネには「バルカン半島で最大、ヨーロッパで3番目に大きい」とされるシナゴーグがあります。1909年に完成したもので、1905年に街を襲った大火で13あったシナゴーグが全て焼失したことを受けて建設されたそうです。
このシナゴーグは1983年まで礼拝所として機能を持っていたようですが、1980年代にエディルネのユダヤ人コミュニティの大部分が街を離れたため、放棄されてしまいました。
ちなみにエディルネには20世紀初頭には2万8000人いたユダヤ人の数は1998年にはわずか3人にまで減少したそうです。
放棄された期間に屋根と壁の一部を失ったシナゴーグ。2008年に当時の市長が復元計画を発表しましたが、2010年にイスラエルがガザ地区へ支援物資や援助活動家らを運んでいた支援船団を襲撃したことを受け、トルコとイスラエルの関係性が悪化。修理作業は一時停滞したそうです。その後、2015年に礼拝所として復元作業が完了しました。
現在は観光客にも門戸が開かれていて入場料は無料です。エディルネ散策中にもし時間があれば足を伸ばしてみてもいいかもしれません。
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